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各種マニュアル(技術・情報提供)
RNA解析用の試薬に関して(RNA1)
RNA解析用の試薬に関して
- 試薬はRNA専用にしておくことが望ましい。
- ほとんどの試薬は特級でもRNaseの混入はないが、安心できない場合はMolecular Biology GradeなどのRNase freeを確認してある試薬を用いると良い。
これらの試薬は、RNaseを使う部屋には決して保存しないようにする。 - 試薬は直接計りとるか、乾熱滅菌した薬匙を用いること。
試薬を作成するビーカーやスターラーバーも必ず乾熱滅菌を行っておくこと。 - 蒸留水やミリQ水には基本的にはRNaseは含まれないので、新しいものは直接利用することができる。
くみ置きした水は細菌などが繁殖しRNaseなどを含む可能性があるので好ましくない。 - RNaseが混入した可能性のある試薬などは、RNaseを除去するためにはDEPC(Diethy pyrocarbonate)を0.1%加え、37℃で12時間以上撹拌する必要がある。
その後、DEPCを除くためにオートクレーブを行う。これはDEPC臭が完全になくなるまで行う。 - DEPCはアミン類と結合するために、Tris bufferなどにはDEPCは用いないこと。
また、DEPCはenzyme inhibitorでもあるので注意する。 - 実験室でRNaseを用いない、遠心機やピペットマンなどの器具を分けるなどの工夫でDEPCを用いなくても、RNAの実験は十分に可能である。
- 一般に新鮮な蒸留水やミリQ水、特級以上のグレードの試薬、新品のプラスチック器具にはRNaseはほとんどないと考えてもよい。
- 手や唾などの分泌物にRNaseは含まれているために、操作中はしゃべらないようにし、安全キャビネットを利用したり、必ず手袋を着用するなどの注意をする。