BD Cytometric Bead Array (CBA) Kit解析支援
提供する解析系
Becton Dickinson（BD）社の販売するCytometric Bead Array (CBA) 解析。
ただし、本解析支援では、CBAkitの中で測定項目が定まったkitとして販売されている以下のものに限定する。
| BD社 カタログ番号 | キット名称 | 測定項目（7種類） |
|---|---|---|
| 552364 | Mouse Inflammation kit | IL-6, IL-10, MCP-1, IFN-γ, TNF, IL-12p70 |
| 560485 | Mouse Th1/Th2/Th17 Cytokine kit | IL-2, IL-4, IL-6, IFN-γ, TNF, IL-17A, IL-10 |
| 551811 | Mouse Th1/Th2/Th17 Cytokine kit | IL-8, IL-1β, IL-6, IL-10, TNF, IL-12p70 |
| 560484 | Human Th1/Th2/Th17 Cytokine kit | IL-2, IL-4, IL-6, IL-10, TNF, IFN-γ, IL-17A |
CBAキットの特長
- 1サンプルから７種類のタンパク質（本受託解析では炎症性サイトカインまたはT細胞分化因子）を同時に測定・定量できる
- 少量のサンプルから解析できる
- 専用解析ソフトFCAP Arrayで得られたデーターを自動的に定量解析可能
- マルチプレックスでかつ共同利用のため、研究費の大幅な節約に貢献
＜参考：一般的なELISA法による解析との比較＞
（下表はBD社CBAキットカタログの表を改変）
| ELISA | CBA kit | |
|---|---|---|
| 同時測定項目数 | 1種類／サンプル | 7種類／サンプル |
| 操作 | 繰り返しの洗浄作業が必要 | 洗浄作業（1回）でシンプル |
| 時間 | 1日／1種類 （複数種類の解析には数日が必要） | 1日／7種類 (サンプル数によっては1日でduplicate, triplicateも可能) |
| 費用 | 5～15万円／1種類* | 25万円／7種類** |
* 一般的な96ウェルプレートタイプのELISAキット(1プレート)の価格帯（RayBiotech社、Proteintech社、Enzo Lifescience社などを参照。 2021年2月10日現在。triplicateで20サンプル程度が解析可能とされる）。
** 本受託解析での12サンプルの解析費用
支援形態
支援形態の種類を問わず、担当者との事前打ち合わせを必須とする。
＜担当者＞
研究基盤センターアイソトープ管理部門（米子） 中山祐二
1. 受託解析
希望者にサンプルを提供してもらい、サンプル処理・測定ならびにデーター解析までを研究基盤センターで実施する。希望者は当面の間、学内に限定する。
＜受託解析実施場所＞
（米子地区）研究基盤センター研究支援棟B（実験室ならびにフローサイトメトリー解析室）
＜使用できるサンプル＞
ヒトあるいはマウスの血清・血漿と培養上清
2. ユーザー利用
解析に必要な試薬、フローサイトメーター(セルアナライザー BD Fortessa X-20)、解析ソフトの全てを提供し、希望者自身で実施してもらう。
3. 二次解析
受託解析、ユーザー利用問わず、得られたデーターに対しての二次解析（再解析や論文作成のための作図、統計解析等）は5,000円/サンプルとする。
費用と条件等
1. 受託解析
12サンプルまで25万円。追加1サンプルごとに10,000円の加算。
＜受託解析の条件＞
- 依頼の前に実験に関する相談時間を必須とする
- 試薬は研究基盤センターを介して購入する
- 測定・解析に係わる全てを研究基盤センターが行う（部分利用不可）
- サンプル受け取りから概ね1ヶ月以内のデーター返却
2. ユーザー利用
（費用項目と価格）
| 項目 | 費用（単位 円） | 参考 |
|---|---|---|
| 実験相談 | 無料 | 担当者と日程調整の上、必須 |
| スタンダード | 27,500 | 各kit専用のスタンダード。1回の実験に１つ（10サンプル）必要*。再利用不可 |
| キット試薬 | 5,000／サンプル | |
| セルアナライザー 解析料（機器利用料） | 500／30分 | 利用料はFortessaのユーザー解析と同価格 |
| データー解析 | 無料 | ソフトを提供(USBドングル貸与) |
* スタンダード（10サンプル）分のキット試薬（50,000円）が別途必要
＜ユーザー利用の条件＞
- 依頼の前に実験に関する相談時間を必須とする
- 試薬は研究基盤センターを介して購入する
- セルアナライザーFortessaを自分で操作できる方のみ利用可能
3. 二次解析
受託解析、ユーザー利用問わず、得られたデーターに対しての二次解析（再解析や論文作成のための作図、統計解析等）は5,000円/サンプルとする。
問い合わせ先
研究基盤センター（担当者 中山祐二）
E-mail: ric-info[at]ml.orip.tottori-u.ac.jp([at]は@に読み替え)
